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2013-04-11(Thu)

マルキ・ド・サド『ソドムの百二十日』 ④

「序文」は登場人物たちや、4ヶ月のあいだ行われる狂宴の舞台になる館などの説明に費やされています。

*宴を主催する四人の権力者*
・ブランジ公爵(50)
(物語の中心人物。精力絶倫。金と快楽のために母親、妹、三人の妻を殺害)
・司教(45)
(公爵の弟。華奢な体格。女役を好む男色家。友人が託した財産目当てにその子供たちを殺害)
・キュルヴァル法院長(60)
(過度の放蕩のために痴呆状態。不潔好み。ある生娘を犯し、その両親と共に殺害)
・徴税請負人デュルセ(53)
(公爵の親友。10cmの一物はほとんど不能。もっぱら女役。財産目当てに母、妻、姪を殺害)

その他、
・彼らの四人の娘たち
(結束を固めるためお互いの妻でもある)
・四人の語り女
(毎夜、淫猥な話を語る)
・四人の召使女
・八人の馬蔵
(登場するのはその内の四人)
・八人の娘たち
(公爵たちの相手をするため各地から集められ厳選された十代前半の少女たち)
・八人の少年たち
(同上)

以上の人物たちが11月から2月の120日間、
人里離れた山奥の、堀で囲われドアというドアを塗り固めた館の中で、
ただ四人の権力者たちの欲望と快楽の実現のために狂宴を繰り広げます。
ほんの人物紹介の「序文」でございますがもうすでに目を背けたくなるような残酷な描写もあり、
これはただの卑猥でいやらしいだけの生やさしいポルノグラフィーではないと感じられるのでございます。
エッチだとかスケベなどという表現はまるで子供のおもちゃのように踏み潰される思いがいたします。
ただならぬ雰囲気が立ち込めてまるで「さぁ、お前はこれから先を読むか、やめるか?」と迫られているようでもあります。
そして私はもちろん…禁断の扉を開ける思いで先を読み進めるのでございます。

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