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2013-03-28(Thu)

マルキ・ド・サド『ソドムの百二十日』 ①


ソドムの百二十日ソドムの百二十日
(2002/07)
マルキドサド

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私はごくごく平凡な性癖の持ち主でありましてSMというものが全くわかりません。
それが最近、理解できないまでもSMはエロスの進化形ではないかと思ったのでございます。
動物的交尾から快楽を切り離したエロス、
それへ苦痛や被虐や羞恥を加えたSMはさらに人間的行為と言えるのではないでしょうか。
とにかく私はSMに対して急激に興味が湧き始めたのでございます。

マルキ・ド・サドの『ソドム―』(原題は『ソドム百二十日あるいは淫蕩学校』)は澁澤龍彦訳のものが有名ですが、
全体の約六分の一である「序文」の部分しか訳されておりません。
そこで完訳されている佐藤春夫訳『ソドム―』を購入いたしました。
が、これが大作でありまして、読むのが遅い私にはいつ読了できることやら。
また、感想文も一筋縄では行きそうもないので読み進めながら覚え書きも兼ねて感想を書いていくことにいたしました。
現在「序文」を読んでいるところでございますがSMというものは、
ただ暴力的であったり変態的であったり―ではとても収まらないもののようでございます。
そこには人間心理…というより人間存在に関わる何かがあるように感じられるのでございます。

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