2012-06-25(Mon)
八神ひろき 『G-taste』
G‐Best ―G‐tasteベストセレクション― ([特装版コミック]) (2010/11/22) 八神 ひろき 商品詳細を見る |
八神ひろきの『G-taste』を初めて書店で見かけた時、
ついに欲しかったモノを手に入れた!と感じたぐらいに感動したのを覚えております。
それほど自分が追い求めている自分でも分からないエロの世界が、
理想的な絵柄とともに具現化されておりました。
それまでは、目に付くエロ画や本を手にしては「いや、これではない」
といった落胆のようなものを感じ続けていたのでございます。
当時出始めていたフェチ的観点からのエロ世界が濃厚で、
特にヒップのアップ、それを衣服のシワで強調する手法は真新しくショッキングでさえありました。
そのあたりは今でも私の作風に影響を残しております。
そしてパソコンによる着色は、
当時何も知らなかった私には瞠目する程の鮮やかさでございました。
何よりも私が感動したのは作者の作画の動機でございます。
日常に見る女性の姿を、
いやらしい男の視線と妄想のまま、
そのいやらしい気持ちをいやらしいままに描いてみせたその表現方法が、
私の探していたものだった気がいたします。
このシリーズは全7巻、第1巻初版が1997年でございます。
初めはショッキングなほどのエロパワーを秘めた作品も、
徐々に力を失って行きついに終わってしまうわけですが、
私も最後は惰性で買っておりました。
一つには時代がこのGティストに追いついたせいかも知れませぬ。
先ほど、このエッセイを描くために検索してみましたら、
2010年に『G-Best』というタイトルでDVD付きの編集本として出ているようでございます。
あの八神ひろきもエロから完全に撤退したのかと少々落胆しておりましたので嬉しく感じましたです。
しかしもう魅力はあまり感じておりません。
すでに私は私の世界を掴んでおりますゆえ。
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さて、『お絹と千吉』もいよいよ佳境となり、
クライマックスのアナルセックスに突入でございます。
ここからはカラーになります。
明日よりラストまで一気にアップして参りましょう。