2014-10-09(Thu)
春画・1~【歌川豊国『逢夜雁之声』】
名作春画の数々をご紹介させて頂こうかと存じます。
私は春画に詳しいわけでもございませんので自分の勉強も兼ねて、のコーナーでございます。
著作権が気になりますが絵師は皆様、
とうの昔に亡くなられているのでオーケーかなと勝手に決めての見切り発車でございます。
まず第一回目は歌川豊国の『逢夜雁之声』。
これは艶本でして、その内の見開きで描かれた一枚。
他の絵も4pあり縛りありと、現代に通ずる構図とバラエティでございます。
特にこの絵を取り上げましたのは、
エロ絵師として個人的に感銘するものがあるからでございます。
絵柄は言うまでもなく江戸の浮世絵。
現代の我々の絵柄とはかけ離れておりますが、
この言い知れぬエロ(エロチシズム、ではなく)は何なのでしょう。
私は、それは豊国の迸る助平心だと思うのでございます。
そして隠そうなどと思いもしない結合部。
これこそ「エロ絵」の原点ともいうべき春画でございます。
タイトルの読みは「おおよがりのこえ」。
こんなタイトルの発想も私は大いに共感するところでございます。